最近の国内重大ニュース(2002年5月〜6月)

日 付
分 野
題 名 内 容
2002/ 6/27
社 会
タカ航空がボストンへの直行便を就航 エルサルバドルに本社を持つタカ航空は、ボストンへの直行サービスを開始した。エルサルバドル〜ボストンの所要時間は4時間50分で、エルサルバドルを火・木・土曜日に出発する。タカ航空は19カ国36路線を就航している中米最大の航空会社で、アメリカへの就航はこれが9都市目となる。
2002/ 6/15
スポーツ
あの屈辱的大敗から20年が経過 エルサルバドルは過去に2度、サッカー・ワールドカップ本大会に出場経験を持つ。1982年のこの日、スペイン大会において、現在も大会記録として残っている大敗を喫した。相手はハンガリーで、スコアは1−10だった。大敗の中で、英雄と称えられているのが、エルサルバドルの大会史上唯一の得点を記録したルイス・バルタサル・ラミレス・サパタ氏である。
2002/ 6/13
生 活
大統領がデンゲの非常事態を宣言 フローレス大統領は、デンゲ伝染による非常事態を宣言した。カバーニャス県、ラリベルタ県、サンサルバドル県、サンタアナ県において、計4人がデンゲにより死亡、さらに18人が現在サンサルバドル市内のベンハミン・ブルーム病院に入院している。患者が急増し、一部の病院では容量を超える入院者が発生したところもある。
2002/ 6/12
社 会
携帯電話契約者が固定電話加入者を逆転 電信電話管理局(SIGET)の調査によると、今年6月現在、携帯電話の契約者数は90万人にのぼり、固定電話加入者の70万人を逆転した。携帯電話は1998年当時は13万7千人しかいなかったため、最近3年間で656.93%の上昇をしたことになる。一方固定電話も1998年に38万6千人だったため、189.64%も延びているにもかかわらず、携帯電話の急増には追い付いていない。電話契約者急増の背景として、1998年に実施された公営の電話会社を分割民営化したことが挙げられる。
2002/ 6/ 4
国 際
元ベネスエラ軍幹部の亡命を承認 政府は、5月27日に在ベネスエラのエルサルバドル公邸に亡命してきた元軍幹部、カルロス・モリナ・タマヨ氏に対し、亡命を承認することを決定した。
2002/ 6/ 1
政 治
就任3周年を迎えて、大統領が振り返る 1999年から政権を担っているフランシスコ・フローレス大統領が、過去3年間の実績と、今後の政策について発表した。それによると、過去の実績についてはTLC(自由貿易協定)が本格的に動き出したことと、ドル化政策が軌道に乗ってきたことを挙げた。今後の政策としては、保健所における診察・治療を無料にすることを検討中であることを明らかにした。
なお、前日に発表された世論調査によると、フローレス大統領の3年間の国民の評価は10点満点の6.62となっている。
2002/ 5/31
社 会
2日連続の大雨で全国に大きな被害(写真) エルサルバドル全土で2日間連続で大雨が降り、女性1名が死亡、行方不明1名、土砂崩れの恐れがある危険地帯に住む91の家族が緊急避難した。COEN(緊急救援隊)のマウリシオ・フェレル隊長によると、エルサルバドルの沿岸に低気圧が停滞しているのが大雨の原因、と分析している。大雨は翌日にはあがった。
2002/ 5/27
国 際
ベネスエラ軍幹部がエルサルバドルに亡命希望 去る4月11日にベネスエラで発生した反ウゴ・チャベス政権の軍事クーデターで指揮を執ったカルロス・モリナ・タマヨ将軍が、エルサルバドル人外交官の公邸に亡命を求めて逃げ込んだ。将軍の弁護士によると、カルロス将軍はウゴ・チャベス政権に追跡されており、身の危険を感じてエルサルバドルに保護を求めている、と発表した。(写真)
2002/ 5/23
社 会
国内のドル流通は71.5% 中央銀行(BCR)の発表によると、国内の通貨はの71.5%がドルを使っており、旧通貨のコロンを圧倒していることが分かった。中央銀行総裁のラファエル・バラサ氏によると、昨年(2001年)1月から始まったドル化政策が、全く問題なく国民に受け入れられたのが大きな成果であると強調した。
2002/ 5/15
国 際
国境廃止に向けて、第一段階開始 エルサルバドル・グアテマラ両国政府は、2004年を目処に両国間の4つの国境の入出国手続きを廃止し、自由に往来できるようにすることで合意した。その第一段階として、今日からアチャドゥラ国境(写真)について、従来の出国時の手続きを廃止し、入国する時のみ手続きをするように簡素化した。
2002/ 5/13
経 済
エルサルバドルの公共輸送は大赤字 CEPA(港湾自治理事会)は、自らが管轄する港湾設備についての実績について発表した。それによると、FENADESAL(エルサルバドル国鉄)は最近10年間で3000万ドルの赤字、アカフトラ港は最近12年間で4800万ドルの赤字だった。しかし国際空港だけは1980年の開港以来順調に利益を上げており、最近5年間では3500万円の黒字を計上している。
2002/ 5/12
政 治
「DUIによる投票は予算がない」は嘘?? 去る4月30日に議会で決定した内容(2002/ 4/30)は矛盾している、ということをTSE(最高選挙裁判所)が発表した。TSEによると、次回の3月の議会選挙でDUIでなく旧カルネを使用した場合、選挙カードの発行等で58万9500ドルの増予算が必要である、とした。
2003年3月の議会選挙の投票については、昨年2月の議会でDUIに一本化することで既に決定していたにもかかわらず、最近になって二転三転し、混乱が発生している。
2002/ 5/ 9
社 会
マスコミ各社、報道の自由を再確認 去る5月1日に起きたデモ参加者による報道関係者への襲撃行為を重く見たマスコミ各社は会合を開き、憲法で保証されている「報道と言論の自由」を今後も引き続き遵守することを再確認する共同宣言を発表した。
(詳しい内容)
2002/ 5/ 6
生 活
首都および国内東部で記録的な猛暑 COEN(緊急救援隊)の気象予報官ラウル・ムリジョ氏の発表によると、この日首都サンサルバドルで35度、国内東部で42度を記録した。この気温は1992年に記録した首都の32度、国内東部の38度を上回り、最近10年間で最も暑い日となった。猛暑の原因として気象予報官は、エクアドル・ペルー沖の海面温度が上昇したことにより、太平洋岸全体の温度が上昇した影響である、と説明した。
2002/ 5/ 3
政 治
新内務大臣にコンラド・ロペス氏を選出 フローレス大統領は、新内務大臣にANEP(国内民間会社協会)の会長であるコンラド・ロペス・アンドレウ氏(67歳)を選出した、と発表した。ロペス氏は昨年の9月までARENA党の指導者の地位にあった。大統領によると、ロペス氏は現在の諸問題に直面できるだけの素質と実力が充分に備わっている、と評価した。
2002/ 5/ 1
経 済
アカフトラ港の借金は2190万ドル CEPA(港湾自治理事会)は、国内唯一の国際港であるアカフトラ港の債務が2190万ドルになることを明らかにした。CEPAによると、赤字となるのは8年連続で、今年度もさらに借金の返済などで190万ドルの支払いが残っている。
2002/ 5/ 1
社 会
メーデーに首都で大規模なデモ行進
(写真)
5月1日はメーデー(仕事の日)で祝日となっている。首都サンサルバドルでは大規模なデモ行進が行われ、デモ参加者がマスコミ関係者に襲いかかる騒ぎが起きた。

 参考資料 La Prensa Gráfica

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