最近の国内重大ニュース(2003年 1月〜 2月)

日 付
分 野
題 名 内 容
2003/ 2/28
芸 能
2003年ミスエルサルバドルにアワチャパン県代表
(写真)
21:00ホテルレアルインターコンチネンタルにおいて2003年度のエルサルバドル一美しい女性を決める「ミスエルサルバドルコンテスト」が行われた。各県一人の計14人の代表が競った結果、アワチャパン県代表のディアナ・バルディビエソさんが栄冠を手にした。ディアナさんは、他に「最優秀シルエット賞」も受賞した。ディアナさんは引き続き、5月にパナマで行われるミス・ユニバース世界大会にエルサルバドル代表として出場する。
2003/ 2/27
教 育
教育省、英語教師の条件としてTOEFLを義務づける 教育省は、今後英語学科を卒業する学生に対し、TOEFLで520点以上取ることを条件とすることを発表した。この方針に対し、エルサルバドル大学外国語学科長のアナ・マリア・デ・アルバラドさんは、「教育省が求める520点以上はレベルが高すぎる。ほとんどの学生は勉強のための充分な資金が無く、レベルアップには限界がある。このままでは新しい英語の教師が生まれなくなることが危惧される」とコメントした。
2003/ 2/26
国 際
「エルサルバドルはイラクへの戦争を支援する」大統領が発表 スペインを訪問中のフローレス大統領は同国のホセ・マリア・アスナル大統領と会談し、スペインが英米とともにイラクへの戦争に賛同していることに対し、「エルサルバドルもイラクへの武力行使に協力していく」と発表した。その理由として、フローレス大統領は第2次世界大戦当時のヒットラーを例に挙げ、「もしあの時世界中がヒットラーの武器を取り上げていたら、あんなに悲惨な結末にはならなかっただろう。今回のサダム・フセインにも同じ事が言える」とした。
2003/ 2/24
国 際
グアテマラの教職員デモで国境が封鎖される グアテマラの教職員組合が政府に対しデモを行い、国境を封鎖するという実力行使を行った。この影響で、グアテマラとの3つの国境(アチャドゥーラ、ラス・チナマス、サンクリストバル)で終日、旅行者(約5000人)の往来が出来ない事態となった。
2003/ 2/15
国 際
世界各地で行われた反戦デモ、サンサルバドルでも実施 英米主導によるイラクへの戦争の準備を進めていることに反対する民衆のデモが世界各地で行われた。エルサルバドルの首都サンサルバドルでも約300人のデモ隊が反戦を訴えて市内を行進した。
2003/ 2/ 5
スポーツ
栄光の2人の名前を施設名に名付ける フローレス大統領は、エルサルバドルが産んだ2人の国際ヒーローであるサッカー・カディスのホルヘ「マジック」ゴンサレスと世界チャンピオンのカルロス「かの有名な」エルナンデスを、サンサルバドルの2つのスポーツ会場の名前として採用することを発表した。現在「フロール・ブランカ」と呼ばれているサッカースタジアムを「マジック・ゴンサレス」スタジアムに、「スポーツ宮殿」と呼ばれている体育館を「かの有名なエルナンデス体育館」と、それぞれ改名する。
2003/ 2/ 4
スポーツ
「マジック」ゴンサレスがスペインリーグで試合出場 スペインのガディタノスタジアムで行われたサッカー、カディス対バルセロナの試合で、エルサルバドル出身のホルヘ「マジック」ゴンサレスが後半70分から15分間、試合に出場した。エルサルバドルの選手がスペインリーグの試合に出場するのは歴史上初めてのことである。なお、結果は「マジック」効果が発揮されず、1−2で惜敗した。
(試合出場の様子)
2003/ 2/ 1
スポーツ
エルサルバドル初のボクシング世界王者誕生 米国のラスベガスで行われた世界スーパーフェザー級タイトルマッチで、挑戦者のエルサルバドル出身カルロス「かの有名な」エルナンデスが、チャンピオンのプエルトリコ出身ダビッド・サントスを8回2分52秒で破り、エルサルバドル人初のボクシング世界チャンピオンとなった。会場にはフローレス大統領も祝福に駆けつけ、新ヒーローの誕生を讃えた。
(熱戦の様子)
2003/ 1/31
芸 能
チャリティーイベントTeletón2003が行われる 身体障害者のための施設整備や車椅子購入のためのチャリティー企画「Teletón2003」が31日21:00から27時間、サンサルバドルの国際催し物会場で行われた。この企画には他の国からも多数のアーティストが参加した。寄付金の合計は1,018,348ドルに上り、100万ドルの大台を突破した。
(イベントの様子)
2003/ 1/29
病院ストライキ
ISSSのストライキ、ついに終結 治安維持部隊(UMO)はこの日、最後までストライキを続けて正門を鎖錠していたサンタ・アニタ病院と精神病院に強制介入し、ストライキ決行中の組合員21人を逮捕するとともに、正門を開放し院内に常駐し警備を行った。これにより、患者への診察が始まった。ISSS総裁のマウリシオ・ラモス氏によると、「今回のUMOの介入のおかげで、翌日(30日)より医療サービスはほぼ通常通りに戻る」と発表した。
 9月18日に始まったISSSのストライキは、結局以前と何も変わることなく、4ヶ月1週間ぶりに終結したことになる。
2003/ 1/26
社 会
PNC、結成10周年 PNC(市民国家警察)は今年で結成10周年を迎えた。PNCは内戦終結後の1993年、平和協定に基づいて市民の安全と治安回復を目指し新しく結成されたもので、現在も引き続きその任務を行っている。この日、結成10周年を祝うイベントがサンサルバドルで行われた。
2003/ 1/21
政 治
エルサルバドルへの入国者数、観光収入ともに昨年より急増 エルサルバドル観光協会(CORSATUR)の調査によると、昨年(2002年)エルサルバドルに入国した外国人は約95.1万人に上り、前年(2001年)よりも19.9%も上昇した。また観光収入も約3億4200万円となり、前年より45.6%も増加した。CORSATURによると昨年の水準は史上最高で、この急増の理由として、2001年に起きた2回の大きな地震が一段落したこと、さらに中米五輪が開催されたからだ、と分析した。
(年度別の推移)
2003/ 1/15
政 治
選挙運動が本格的にスタート 3月16日の国会議員及び全国市町村選挙の投票日までちょうど2ヶ月となったこの日、各政党の選挙運動が解禁となり、全国各地で一斉にスタートした。
(選挙運動開始の様子)
2003/ 1/10
芸 能
ベテラン人気キャスターJRがブラウン管から消える 6チャンネル夜8時に放送している「エル・ノティシエロ」の顔としてお馴染みだったベテランニュースキャスターのフリオ・ランク(通称JR)が、15年間続けたレギュラーを降板することになった。理由は3月に行われる国会議員選挙で与党ARENA党候補者として出馬することが決まったためである。この日は最後の放送日となり、スタッフと視聴者に別れを告げた。一緒に出演していたパートナーのモニカ・カサミケラアナウンサーも涙のお別れをした。
(最後の放送の模様)
2003/ 1/ 8
病院ストライキ
覆面団体が首都のカテドラルを占拠 覆面をした約20人のメンバーが首都中心部にあるカテドラルを占拠した。この団体は現在の政治に反対する要求をしていた。ISSSの民営化についても反対する要求をしていたため、医師組合も賛同した。この影響で首都中心部は夜まで交通が麻痺した。カテドラル占拠は10日20時30分まで3日間続き、メンバーは自主的に撤退した。
(カテドラル占拠の様子)
2003/ 1/ 7
社 会
刑務所の許容定員をオーバー、7,300人の受刑者を釈放 最高裁判所はこの日、刑務所の許容定員をはるかにオーバーしている現状を考慮し、7,321人の受刑者を釈放する裁決を下した。今回釈放される受刑者の内、16.4%に当たる1,200人だけが追跡調査の対象となっており、それ以外の釈放者は何も調査されない。マウリシオ・サンドバル警察長は、「追跡調査をされない釈放者達が再犯を起こすことが懸念される」と発言した。
(刑務所の定員と受刑者数の比較)
2003/ 1/ 6
病院ストライキ
国立サンミゲル病院の医師組合がストライキを中止 昨年9月よりストライキを続けていた国立サンミゲル病院の組合がストライキの中止を決定した。これにより、ストライキを継続しているのはサンサルバドルの歯科医院のみとなり、徐々に終結に向かっている。ストライキ期間中、この病院では28,000人の患者が予約を取り消された。
2003/ 1/ 6
社 会
国連、内戦後の監視業務を終了 国際連合は、1992年の内戦終了、平和協定締結後にエルサルバドル国内で行っていた治安回復のための平和監視について、「当初の目的を完遂し、平和が回復した」ことを理由に、業務撤退を発表した。これにより、エルサルバドルは名実ともに国連より「平和」と認められたことになり、新しい歴史の一歩を踏み出した。
2003/ 1/ 3
病院ストライキ
ISSS、職員の振り分けを実施 ISSSはこの日から、ストライキを継続している医師と参加していない医師の振り分けを始めた。ストライキに参加していない医師に対して、新しい身分証明書を発行し、これを勤務中携帯することを義務づけた。これを持たない職員は、勤務はもとより病院への入場も認められない。この身分証明書はこの日から15日間有効とし、状況によっては期限を延長する。
2003/ 1/ 3
社 会
売り子と警察が衝突、2人がケガ ヌエバサンサルバドル(サンタ・テクラ)市において路上で商売をしていた10人の売り子と、立ち退きを命じた市民警察(CAM)が衝突した。この混乱で2人の売り子がケガを負った。ヌエバサンサルバドル市役所によると今回の立ち退き命令は、売り子達とは12月一杯まで路上での販売を許可していたにもかかわらず、一部の売り子は今月に入っても違反で営業を続けていたためだ、と説明した。
(混乱の様子)

参考資料 La Prensa Gráfica

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