エルサルバドルの名物

エルサルバドルで生活を始めてから、さまざまな名物を発見しました。日本では見る事が出来ない、変わった名物をいくつかご紹介いたしましょう。

コラシャンパン コラシャンパン

 「シャンパン」と言う名前を初めて聞いたとき、アルコール入りの飲み物だと思っていたが、それは大きな誤解でした。ご覧の通り、普通の炭酸飲料です。味は、ファンタオレンジよりも少し甘みがあるような感じです。ほとんどの物を輸入に頼っているエルサルバドルにとって、数少ない国産品のひとつです。
 ちなみに、スペイン語圏の人は「sha」の発音が難しい様子で、こちらの人はみな「コラ
チャンパン」と発音します。

ププサ ププサ

 エルサルバドルの定番料理の一つ。「犬も歩けばププサ店に当たる」というほど、町のどこに行ってもププサを食べています。食べ方は、写真にあるトルティージャ(小麦粉から作られている)の上にcurtido(クルティド)と呼ばれる、キャベツを千切りにした日本の漬け物に似た生野菜を乗せて食べます。意外とおいしいです。
 ちなみにcurtidoは、大抵各テーブルの上に置いてある店が多いため、基本的に食べ放題です。ププサを食べなかったときでも、野菜のお新香として食べるのもとてもおいしいですので、是非お越しの際はお試しください。


運賃徴収車掌 バスの車掌(cobrador)

 日本のバスはワンマン運転のため、車掌が乗務しているバスは全く見なくなりました。しかしエルサルバドルでは、首都サンサルバドル市内を走る近郊路線以外は、ほとんどが車掌乗務のツーマンバスです。車掌の仕事は、停留所に到着した際に、「このバスは○○行きです〜」と声高に呼び込みをやること、大きな荷物を持っている旅客の手伝いをしたりなど、かなり忙しい様子です。この写真(まん中の人)は、もう一つの仕事である旅客から運賃の徴収を行っているところです。
 私は個人的に、ワンマンよりも、こういうバスの方が人間同士のふれあいを感じることが出来るので、好きです。


本屋 本屋で立ち読みができない!!

 左の写真、いったい何の店かわかりますか?実はここ、本屋なんです。え〜!!本が陳列されていないし積んでもいない、それに日本でおなじみの立ち読みの姿がないんだけど・・・・。
 私も最初はそう思いました。最近気が付いたのですが、エルサルバドルの人たちは、あまり本を読む習慣がないようです。したがって、この写真の店のように、本はカウンター越しに陳列してあり、欲しい本があるときは店員に頼んで出してもらう、という買い方が一般的のようです。こういう所にも、日本との文化の違いを感じました。


ガラス越しにメニューを陳列した食堂 食堂にメニューがない!!

 日本で皆様が食堂を訪れた時、ほとんどの方は「まず席に座り、メニューを見てから注文する」というのが一般的な行動だと思います。しかし、エルサルバドルでは同じ事ができません。何故かというと、ほとんどの食堂には日本でお馴染みの「メニュー」というものを置いていません。エルサルバドルの食堂は、大きく分けて以下の2つのタイプがあります。
1 用意している食べ物をガラス越しに陳列し、欲しいものを指して注文する。
2 用意している食べ物を店員さんが言うので、それを聞いてその中から欲しいものを注文する。エルサルバドルの生活に慣れた方ならば問題ないが、初心者にはかなり条件が厳しい。

初心者にお勧めするのは1のタイプの店(左写真参照)です。このタイプの店であれば、自分が食べたい物を目で確かめながら注文が出来る上、言葉が出来なくても、ゆび指せば店員は理解できます。



エルサルバドルの赤飯カサミエント 「結婚」を食べる!!

 左写真の左側の食べ物、まるで日本のお赤飯に似てませんか?名前は「カサミエントCasamiento」といい、エルサルバドルで一般的に食べられている小豆の混ぜご飯です。Casamientoは日本語に直訳すると「結婚」です。
なぜ「結婚」と言うのかは諸説ありますが、米と小豆が一緒になる(=結婚する)から、というのが一般的です。 味の方は日本のお赤飯とはかなり違い、むしろチャーハンに近い味がします。なお、中米の他の国、特に南のニカラグアやコスタリカでも全く同じ小豆の混ぜご飯を食べることが出来ますが、その名前はエルサルバドルとは違って「ガジョ・ピントGallo Pinto」(塗装したニワトリ)と呼ばれています。 とてもおいしいので、エルサルバドルにお越しになりましたら、ぜひとも結婚(=Casamiento)をご賞味下さい。


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